Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第19章 弱点■
なんとかエルヴィンたちのいる森へ辿り着くと、すでに準備がなされていた。
そこにはシンたちもいた。
パチリと目が合うと、お互いの無事を確認できたことの安心した笑みを送りあった。
女型について説明し、索敵の状況把握も全員完了する。
「リヴァイ班は大丈夫かな...エレンも...」
「大丈夫さ。信じて待とう」
ルーナの強ばった表情を解すかのようにエルヴィンが言った。
全員の真剣な表情に一瞬の沈黙が流れたかと思えば、その緊張と張り詰めた空気を破るように徐々に足音が大きくなる...
・・・来る!!
「撃て!!!!!」
一瞬、リヴァイたちの姿が見えたかと思った直後、エルヴィンの合図で一斉に武器が放たれ、女型の巨人は拘束された。
「やっぱりうなじを守ってる...」
「でもこれで痒いとこあってもかけないよ。傷を塞げば塞ぐほど関節はより強固になっていく仕組みだ。身動ぎ一つできない」
ハンジが満足そうに言った。
「うん...でも...」
「あぁ、肝心の中身さんが出せないようだね。なにやってんだよリヴァイとミケはー」
合流したリヴァイとミケが何度攻撃してもなぜか刃が折れる。
「硬質化...してる...」
ルーナが女型の皮膚に目を凝らしながら呟くと、エルヴィンが言った。
「あぁ、そのようだ。ならば発破の用意だ。目標の手を吹き飛ばす」
そして兵士に指示を出していくと、リヴァイが女型を踏みつけながらなにやら文句を言っている。
挑発しているのだろうか?
キィアアアアアアアアアア!!!!!
突然女型がものすごい断末魔のような叫びを上げ、皆一斉に耳を塞いだ。