Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第18章 プライド
「自分を責めることはないわルーナさん。あなたは全く悪くない。ただ覚えておいてほしいのは、男に色仕掛けするときはその男のことをある程度知ってからね。タイミングと加減を誤るとそういったおかしな結果になりかねない」
どういう意味だろう?
色仕掛けなんてしたことがないルーナは黙って考えた。
「狙った男の弱点を炙り出すのよ。そしたらそこへ初めは20%の力で色を仕掛ける。その後30%、40%、と徐々に上げていくのよ。100%になったとき、その男は完全にあなたのとりこになってる...あなたから離れられなくて...自分のことよりもあなたのことを優先するまでになってるでしょうね...」
「・・・でっ、できないですよ私にはそんな器用なことっ...」
「いいえできる」
「・・・」
アリーもそんな感じでリヴァイに色仕掛けしたんだろうか?
もしかして...私にも...?
「好きな人がいるんでしょう?」
「えっ...あ、お付き合いしている方はいますよ」
ルーナがにこやかに答え、視線を泳がせながら紅茶に口を付けた。
その一挙一動をジッと眺めるアリー。
しばしの沈黙が流れたあと、アリーが口を開いた。
「それにしても...その助けてくれたって人のおかげであなたが無事で本当によかったわ...」
ピクンとルーナの体が跳ねた。
アリーはそんなルーナを横目にうっすら笑い紅茶を啜った。
「そう...ですね...。でも、お礼が言いたくてもなぜだか...避けられてて...」
ルーナはリヴァイにお礼だけは言おうとしていたのだが、なぜだかいつも以上に避けられているのが不自然なほど分かり、傷ついていた。
口止めが効かなかったことに腹を立てているのか、単にルーナに近寄りたくないのか...