Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第18章 プライド
「やりすぎだ、リヴァイ。これじゃ全然話ができない上に医者も呼ばなくてはならん。1歩間違えれば死んでいたかもしれない」
エルヴィンがリヴァイを見下ろして辛辣な顔で言う。
「チッ、手加減したと言ってるだろうが」
「お前の手加減は手加減ではない!」
ふんっと腕を組み押し黙るリヴァイを見ながらナナバが言った。
「まぁいいじゃないか団長。私だってきっとリヴァイと同じくらい痛めつけてたさ」
「ナナバ!」
軽やかに言うナナバだったが心中もちろん穏やかではなかった。
1度リヴァイに聞いたことがあった。
もしこういうことがあったら相手を殺せるか、と。
あの時は沈黙していたが・・・
ベッドで唸っている3人を一瞥する。
リヴァイは...本当にこいつらを殺すつもりでやったんじゃないか?
「まぁ・・・今のところ命に別状はない...と思うけど....下が使い物になるかどうか...まさか股間を狙うなんてねぇ。エレンみたいに治癒力があるわけじゃないんだ」
ハンジが苦笑いしながら言う。
リヴァイ・・・君はやっぱりまだルーナのことが...
でもそんなこと聞いても君は認めないだろうね...
「チッ、クソ野郎共が。知ったことか。俺はもう寝る。あとはお前らの仕事だろ」
「待てリヴァイ、話を聞いていかなくていいのか?」
「あ? んなことに興味はねぇ。話はお前らの役目、実行は俺の役目。いつもそうだろうが。」
リヴァイが去っていく背中を見つめながらエルヴィンたちはもう何も言えなくなった。