Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第18章 プライド
「で、ようやく聞き出せたのが、ルーナ、君から誘ってきたのだとその教え子が証言している。」
?!
一瞬疑問符が浮かんだが、ふと思い浮かんだことがあり息を飲んだ。
あの時だ...
対人格闘の訓練中、セクハラ目的の男子新兵たち相手に 自分に勝ったらどこでも触らせてあげるなどと言って叩きのめした時だ...
それを隠れて聞いていたリヴァイに本気で怒られたことも思い出した。
リヴァイの言う通りだったね...
きっとその新兵を変に触発してしまい、仲間の同期に話してこんな状況を作ったのかもしれないとルーナは考え、肩を落とした。
「・・・あぁ。そうかも...私が強請ったんだ...自業自得だね」
「なに?!」
その時のことを説明すると、エルヴィンの顔が一気に険しくなり、シンも神妙な面持ちで冷や汗をかいている。
「まぁいい。過ぎてしまったことは仕方ないから説教はしないでおくよ...とにかく奴らに聞き出せるようになってからまた確認に来る。」
そう言って去ろうとするエルヴィンをルーナは止めた。
「待って!...誰が私を助けてくれたのか教えて。お礼が言いたい」
真剣な顔をするルーナにエルヴィンは眉1つ動かさず静かに言った。
「たまたま通りかかった兵士だ」
え、それじゃわからないよ!と言おうとしたが、
エルヴィンはくるっと背を向けるとシンに、「邪魔したな」と肩に手を置いてから部屋を出ていってしまった。