Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第18章 プライド
「いいから言う通りにしろ」
リヴァイが睨みを効かせて言うと、シンは全く怯むことなく立ち上がり、真っ直ぐリヴァイと向き合うと声を出した。
「なら、なぜあなたが僕をここへ連れてきて、僕にそれを言ったんです?」
「・・・なぜそんなことも分からない?こいつを1番安心させられるのは今お前しかいねぇからだろう?」
「...は...っと...リ...す」
しばしの沈黙の後、シンは拳を握りながら俯いて何かを喋りだしたが声が震えていて何を言っているのか全く分からない。
「あぁ?聞こえねぇな」
リヴァイはイラついて腕を組みながらシンを睨んだ。
「...それはきっと...リヴァイ兵長です」
「...あ?」
「ルーナさんを1番安心させられるのはリヴァイ兵長だけですよ。僕には分かります...」
床にシンの涙が落ちたのが見えた。
ポタポタとそれが落ち、シミを作っていく。
「リヴァイ兵長...あなただってルーナさんを想っているでしょう?お2人の間に何があったのかは知りませんが、どうして想い合っているのにお2人はいつもそんな状態なのですか?」
震える涙声で必死に訴えかけるように見つめられ、リヴァイは目を逸らし、顔を横に向けた。
「ん・・・」
2人の騒がしさのせいか、ルーナが声を漏らした。
リヴァイは急いで扉の前へ行き、
「いいか?言うなよ?それからてめぇの女はてめぇで守れ」
と言い捨て、シンが呼び止める声も聞かず足早に出ていってしまった。