Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第18章 プライド
リヴァイはその夜、かなり久しぶりにアリアの元へ行こうとしていた。
とても疲れが溜まっており、そして何より性欲云々よりも、単純に人の温もりが欲しかった。
ルーナの手を握ったことで、寂しさや切なさ、やるせなさが倍増し、おかしくなりそうだった。
私服に着替え、ポケットに手を突っ込み足早に裏門を出てふと視線を走らせると、ルーナが外廊下を歩いているではないか。
なにやら丸めた紙のようなものを抱えている。
そしてルーナの前には見慣れない男が歩いていた。
あれはロン毛野郎ではない・・・
こんな時間にどこへ何しにいくつもりだ?
無視して先を急ごうとも思ったが、どうしても気になり、しばらく様子を見守った後にアリアの元へ行こうと思った。
2人は図書室へ入っていったようだった。
しばらく時間が経つが2人は出てこない。
勉強会でもしてるんだろうか。
だが、男女2人きりということに少し苛立ちを感じずにはいられないリヴァイは図書室の扉へゆっくり近付いた。
かすかに話し声がし、耳を近づける。
「おい、お前おせーよ」
「仕方ないだろ。部屋に入れられそうになったんだ。あと地図やらなんやら用意が多くて」
「誰にも見られてねぇだろうな?」
「つぅかベルトが...」
ガンッッ!!!
勢いよくリヴァイが扉を開けると、目の前の光景に驚愕した。
頭にみるみる血が登り、体の芯から怒りの熱が放たれたのが分かった。