Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第18章 プライド
「えーと...」
となにやら言葉に詰まっている。
「こっちに地図があるから入って。」
とルーナは部屋に招き入れるが、新兵はそれを断った。
「そんな!いいです。ルーナさんの執務室で2人きりになるなんて変な噂がたったら嫌ですから」
あ、そうか、とルーナは自分の無神経さに呆れて明るく謝った。
「なので、ちょっとこちらへいいですか?」
ルーナはなんの躊躇もなく地図や道具を持って新兵について行った。
薄暗い廊下を通り、一旦外廊下に出た。
あぁ、図書室に向かってるんだ。とルーナは気づいた。
そして着いた先はやはり図書室だった。
確かにここの方がテーブルも広いし黒板もあるからいいかも。
そう思って椅子を引いた時だった。
突然腹に衝撃を覚え、ゴホッと声にならない呻きを上げたかと思えばまた腹に衝撃が加わった。
思いっきり蹴られたのだと思った時には視界が暗くなっていた。