Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第17章 見えない瞳
「はぁ...めんどくせぇ。やっぱり俺が巨人のガキを世話することになった」
リヴァイは自分の胸に顔を埋めているアリアの頭に手を置きため息をついた。
「その巨人少年にも実験するの?」
「するだろうな、ハンジが。あのクソメガネはそれしか頭にねぇ奴だからな」
リヴァイがアリアの髪を指に絡めながら不機嫌そうな声を出した。
「ふぅん。槍を刺して痛覚の実験とか、日光を遮断してみたりとか、そういうこともやっぱりするのかしらね」
リヴァイの手が止まり、ピクリと身体が跳ねる。
アリアはリヴァイの胸に耳を当てたままその鼓動の変化を楽しんだ。
「・・・お前、なぜそこまで知ってる?」
アリアはリヴァイの胸に埋まったまま微動だにしない。
リヴァイはアリアの頭を髪ごと掴むと、ゆっくり自分の顔へ向かせた。
リヴァイの鋭い眼光がアリアの目を見下ろす。
「ふっ...ふふ...お友達から聞いたのよ」
アリアは心底楽しそうにニコニコ笑っている。
「...お前友達なんていたのか?」
「なによそれ。ひどいっ。最近できたんだから!可愛いお友達がね」
形の良いぷっくりとした唇を少し尖らせるように言って弧を描いた。