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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第16章 トロスト区攻防戦


「えー?そんなこと私に喋っちゃっていいわけ?」

ここ数日で起きた話を聞き、クスクスとアリアが笑う。

「別にいいさ。どうせ公になることなんだ。」

リヴァイはバスローブを纏ったままソファーに腰かけグイッと酒を飲んだ。

「しっかし...めんどくせぇことになったもんだ。このままいくと俺は巨人のガキのお守りをしなくちゃならん...ったく...」


アリアはベッドから起き上がり、バスローブを身に纏うと、リヴァイの肩に手を置き優しく揉み始めた。


「ふふ...お疲れね兵長さん...凝ってるわ」

「...あぁ」

リヴァイはアリアのマッサージの心地良さに目を閉じた。


「でも私、そのハンジさんって方の巨人の実験には興味があるわ。どんなことしてるのかしら?すごく見てみたいわ。」

「やめとけ。反吐が出る」

リヴァイはハンジの実験を思い出し、その汚い光景に本気で吐き気を催しそうになり、また酒を喉へ流し込んだ。


「ねぇ?それで?どうなったの?」

「あ?なんのことだ」

「あの子のことよ」

「・・・どうにもなっちゃいねぇよ。ただこないだあいつの男は助けてやったぜ。ついでにお友達も1人...な」

「へぇ〜!!さすがは人類最強の男!」

アリアは興味ありげに声を上げた。

「でも...本当にこのままでいいの?」

「・・・いいんだ」

「まだ...愛しているのに?」


「あいつはもう...俺の事なんか忘れてるさ」

「いいえ、忘れてない」

リヴァイの体が小さく動いた。
いつも通りのアリアの作る流れが、こんな内容でも登場した。

「チッ、またそれかよ」

「私は間違ったことは言わないわ。知ってるでしょ」

そう言ってアリアはマッサージをする手に力を込めた。
その心地良さに、リヴァイはふーっと息を吐き、上を見上げて目をつぶった。
するとアリアは手を止め前かがみになってリヴァイの唇にキスを落とす。

リヴァイは一瞬びっくりしたように目を開けたが、サラッとかかるアリアの長髪とその薔薇のような香りに包まれ、アリアの頬に手を添えた。

「んん...」

リヴァイの舌が入り込んできて、それをすかさずアリアが絡めとった。
蕩けるように濃厚なキスと、薔薇の香りに、すでに酒で酔いがまわり始めているリヴァイは更に酔い思考を遮断した。

今はこのまま何も考えずただただ酔っ払っていたい。
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