Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第3章 call of silence
「お前そりゃ…どういうことだ?」
俺は今からなんの話を聞かされ、どう言った回答をしてやればいいんだ?
どういう顔していれば正解で、
どうすれば、こいつの心の内をさらけ出すことができる?
リヴァイは眉間に皺を刻んだ。
「この壁の中はね、私たちが知らないだけできっと多くのことが伏せられているの。その知られてはいけない秘密を、人を殺めてまで守っている組織がこの壁の中にはある。」
ヒューーーーと今度は長く冷たい風が、向かい合う2人の間を通りすぎた。
ルーナの長い髪が片目を隠す。
「私とエルヴィンは秘密を暴く。なんとしても。」
風が通り過ぎたのと同時にルーナは強い口調で言い、握った右手の拳を心臓に置いた。
その瞳にはリヴァイ自身が映っていたが、彼はその奥に宿る燃える炎が見えた気がして目を見開く。
これは…
あの時の目だ。
だがその前よりずっと昔に見たことがあるような気もする。
あれは…誰だったか…
「それが...私とエルヴィンの、幼い頃からの夢だから」
どこか楽しそうな声色で切なそうな表情のルーナに目を細める。
月光が眩しいのではない。
光とは無縁だった自分に今、新たな光が差し込めている感覚
どこにいても、同じだと思っていたのに。