Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第15章 無の世界■
ナナバはエルヴィンにもハンジにもミケにも相談し、後日、きちんと2人を呼んで話し合おうということになった。
しかし、次の日見た2人の光景は驚くべきものだった。
お互い避けている様子は全くなく、普段通り過ごしていたからだ。
ナナバやハンジたちが話しかけても、何事も無かったかのように接してくる。
しかし、唯一違和感なのは、2人が他人行儀なところだった。
明らかに今までの恋人同士の2人ではなく、そこにいるのは兵士長と団長補佐官という兵士としての2人だった。
今までのルーナとリヴァイはもうどこにもいなかった。
明らかに「男女」の2人ではなくなっていた。
その不気味な2人に、4人はどうして良いかわからず、というか、どうすることもできないと判断し、ひとまずそのままにしてことの成り行きを見守ることにした。
2人の様子の変化にいち早く気がついたのはやはりリヴァイ班だった。
しかし、2人のプライベートな話に口を挟むわけにもいかないので、誰もが何も聞き出せないでいた。
そしてたちまち、兵団内には、「2人は別れた」という噂が流れ出し、誰の目にも、それが事実なのだろうということを納得させる光景だった。