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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第15章 無の世界■


目を開けると、薄暗い灯りが着いた自室にいた。

あれ?夢...だったのか...よかった

すごく嫌な夢だった。
ホッと胸をなで下ろし、上半身を起こした時、ズキッと頭が痛み、一気に記憶が蘇ってきた。

手のひらを見ると、余程強くナイフを握っていたのだろう、豆のように痣がついていた。


ルーナはポスッと上体を後ろに倒し、もう一度ベッドに体を沈めた。

そしてまた手のひらをジッと見つめる。



(この淫乱が!)




「はは...はははははっ...」

ルーナはリヴァイに言われた言葉を思い出し、自嘲気味に笑った。

リヴァイの言う通りだ。

自分の馬鹿さに呆れて笑いが止まらない。



私にはリヴァイを責める資格は1ミリもない。
分かっていた。

けれど...

悔しかった。

自分以外の女とキスをしたり、身体を重ねたり、
自分以外の女にあの色っぽい表情や声を見せ、聞かせているのかと思うと...


悔しくて悲しくて...子供みたいに喚いてしまった。


普段だったら、リヴァイの話をちゃんと聞いていたかもしれない。

しかし、寝不足と疲れが溜まっている上に全然リヴァイと触れ合えていないことが祟ってか、怒りの衝動ばかりが湧き上がり、ナイフまで突きつけてしまった。


なんてことをしてしまったんだろう...

きっとものすごく傷つけただろう

リヴァイときちんと恋仲になってからは、夜会には顔を出していない。
つもりだったが、思い返してみるとそれもかなり微妙な話で、ルーナもリヴァイもきちんと「付き合おう」という告白をしたわけではなくいつの間にか今に至る。
だからその境界線は非常に曖昧だ。

しかし、連中に何度も身体を開いてきたのは事実だ。
それが、人類のためでも自分の夢のためでもあると信じて、たくさんの人を身体で騙してきた。

リヴァイの言うように、夜会の後にリヴァイに抱かれたこともあった。


リヴァイはやはりあのとき全部気づいていたんだ。
でも...
何も言わずに気付かないふりをしてくれていた。
そして私の汚れた身体を優しく抱いてくれたんだ。


そのリヴァイの優しさと強さに、気付きもせずに甘えていた自分が心底嫌いになった。


こんな私なんてもう彼の隣にいる資格はない。
リヴァイに言われた言葉に傷つく資格すらない。

私なんか消えちゃえばいいのに。
私なんか...
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