Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第15章 無の世界■
くっそ...おかしくなりそうだ...全く、拷問だぜ...
早くあいつを抱きてぇ
リヴァイはルーナとの情事を思い出しながら、虚ろな目で呟いた。
今のリヴァイはそれだけで気力を保っているようなものだった。
何をしていても愛する一人の女のことは頭から離れない。
カチャ
自室のドアを開け、中に入った。
机の前で書類を読んでいるのであろう、ジッと突っ立っているルーナを回り込み、そのまま椅子に座った。
ふとルーナに目をやると、封筒と手紙を握りしめたまま俯いていて顔が見えない。
リヴァイが不審に思って手元をよく見ると、ハッとしたように目を見開き、ルーナからそれをひったくった。
「・・・隠し事はナシって言ってたくせに」
ルーナは静かな消え入るような声で言った。
「いや...隠してたんじゃない。忘れてただけだ。それに...別に言う必要もないだろう?」
「はぁ?!私がこっちにいない間、夜会行きまくって貴族抱きまくってたくせによく言うよ!」
声を荒らげるその顔はクマのせいだけではなく鋭い眼光でリヴァイを睨みつけ、明らかに文字通り「キレて」いた。
「違うっ、話を聞け」
急いでリヴァイは立ち上がり、ルーナに近寄った。
「いや!来ないで!」
ルーナは後退りながら汚いものを見るような目で叫んだ。