Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第15章 無の世界■
カタッとリヴァイが立ち上がり、便所行ってくると一言残したまま部屋を出ていってしまった。
ルーナはソファーから立ち上がると、あと何の書類に手をつけてないのだろうとリヴァイの机の整理整頓を始めた。
早く終わらせて、思う存分リヴァイに触れたい。
一緒に湯船につかって、それから...
仕事が全部片付いたら、リヴァイと何をしようかと想像するだけで、ルーナは不思議と作業がはかどっていた。
パサ...
「ん?」
積まれた書類や冊子の間から、封筒が落ちてきた。
ルーナはそれを拾い上げ、虚ろな目のまま裏返し、霞む目を擦りながらジッと文字を見つめた。
そこには見覚えのない女性の名前が書かれていた。
封は既に切られ、中身は確認済みのようだ。
ルーナは躊躇うことなく中身を読んだ。
次第に手が震え始め、虚ろだった目も色を取り戻していった。
頭に血が巡り、思考が鮮明になってくるが、クラクラと目眩がする。
しかしこれは疲れのせいではないことは分かっていた。
よく見ると、その周辺の書類の隙間には他にもいくつも封筒があり、そのどれもが違う女性からの同じような内容だった。