Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第14章 画家
「チッ、変態ジジィめ...」
「こら!」
何をしている時にも付きまとってくるダリにかなりイラついているリヴァイだったが、大切な部下たちのためになんとか耐えていた。
「しかし、なんであいつらは俺の絵なんか欲しいんだ?」
「リヴァイのことが大好きだからに決まってるでしょ」
リヴァイは注文通り足を組んで椅子に座り、紅茶を飲みながら不機嫌そのものの顔をしていた。
その横でルーナはリヴァイの執務作業を黙々と進めている。
ダリは人が変わったように一切休むことなく目にも止まらぬ早さで鉛筆を動かしていた。
たびたび眼鏡を光らせニヤニヤとした不気味な笑みを浮かべながら...
ありがたいことに絵が出来上がるのは本当に早かった。
あとは色を入れるだけだから、次はスカウトしに行くと言って兵舎内や訓練場をうろうろしはじめる。
「あんなじぃさんが俺らのあの絵を描いたとは思えん...」
「本当にすごいよね...今回の絵も楽しみすぎて興奮が止まらないよ」
「お前があのジジィに裸体を見せることになるのは正直かなりイラつくがな」
リヴァイは未だ納得できないと言った様子で言った。
「その絵には私たちも含まれているけど、あとはどういったメンバーになるんだろうね。一応、エルヴィンの他に、ハンジ、ナナバ、ミケもオススメしといたよ!」
「ほぅ、あいつらか。なら少しは興味ある」
そう言って紅茶を啜るリヴァイの横顔を見て、ウキウキする心中を止められないと言った様子でくすくす笑った。