Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第14章 画家
話し合いの結果落ち着いたのは以下の通りだった。
まず、男性は上半身裸の短パンスタイル、女性も短パンスタイルで上半身は裸だが、ストールやサラシ、又は腕などで胸の一部は隠すこと。
全員集めて描くのは不可能なため、一人一人別で描き足していき、あたかもそこに全員集っているかのように1枚の絵を完成させる。
ダリというその画家は、普段は絶対に見ることの出来ない兵士である男女の筋肉に興味があるらしく、腕や腹筋、脚などの美しい筋肉が描ければ満足らしかった。
そうと決まればまずルーナは団長であるエルヴィンに許可を貰いに行った。
馬鹿なことをと跳ね除けられるかと思ったが、ルーナの巧みな話術でなんとか了承を得ることができた。
こんなことは滅多にない、兵士として生きた証が残せる、優秀な兵士の筋肉美を見せられることでほかの兵士の士気があがり体作りの参考にもなる、
兵士たちにはそう言った名目で頼めば断らないはずだと。
自分の素晴らしい筋肉を記録として残したいと言われて皆悪い気はしないだろう。
なにより、本当に本当に素晴らしい画家なのだと言うルーナの熱弁によってエルヴィンは折れた。
リヴァイはと言うと、やはり簡単にはいかなかったが、
自分たちのあの素晴らしい絵を描いてくれた画家ということと、なによりリヴァイ班へのお礼も絡んでいるということもあり、最終的には首を縦に振ることになった。
そうして、しばらくの間、ダリという画家の調査兵団の出入りが始まった。