Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第14章 画家
全く想像もつかなかったものを言われてしまい、ルーナは頭が追いつかずしばらくボーッとしてしまった。
そんなルーナを見て、ペトラは焦ったように言った。
「あっ勘違いしないでくださいねっ?私たちはリヴァイ兵長の大ファンってことで、リヴァイ兵長の絵が欲しいんですっ!でっでももちろん無理ってわかってますので!」
「・・・うん!わかったよ!ペトラ!任せて!!!」
「えぇっ!ほ、ホントですか?」
ペトラは顔を赤らめたまま、嬉しそうに目を輝かせた。
「うん!それが皆のほしいものならもちろん!そうと決まれば行くよっ!」
「えぇっ?!どこへ?!」
戸惑うペトラの手を引き、ほかのメンバーが掃除している場所へ向かった。
ペトラのほかに、オルオ、エルド、グンタを集めると、4人を前に全員に一番重要なことを聞いた。
「皆はそれぞれ、どんなリヴァイ兵長の絵が欲しい?」
「えぇぇっっ!!!!」
そんな事を聞かれるとは思わなかったのでそれぞれ顔を見合わせ、口を噤んだ。
しかし、目の前にいるルーナは大真面目な顔をしているではないか。
「おっ、俺は、兵長が椅子に座ってて、えっと、足組んでる所ですっ」
「私は!兵長が紅茶を飲んでいるところ!です...」
「うーん、俺はやっぱり逆手でブレードを握ってる姿かなぁ」
「俺は...馬で駆けてるところ...ですかね...」
うんうんと頷きながらメモをとるペンを走らせるルーナ。
それを見ながら呆然と立ち尽くしているリヴァイ班。
「オッケー!任せてね!楽しみにしててっ!」
ルーナの無邪気な笑顔に、リヴァイ班もプレゼントを待ち侘びる子供のように顔をときめかせた。