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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第3章 call of silence


「お前のこともそろそろ話せよ。いつも俺にばかり質問しやがって。」



ドクン


心音が彼にも聞こえるのではないかと言うくらいの音が鳴った。


自分のことを話したくなくて知られたくなくて、いつもcall of silenceを口ずさんでいた。






「...今日は満月だよ、ねぇ、屋上行ってみない?」


ルーナは窓の外に目をやってから静かに声を出すと、そのまま視線をリヴァイに向けた。


リヴァイはその瞳をジッと見つめる。

こいつの瞳を覗くと、なにかいつも違和感を感じる。
何かは分からない…
ただなにか…見たことのあるような…


ほうきを持ってこちらを見つめる彼女の目は眉をひそめとても悲しい目をしていた。

そんな目を誰かに向けられたことはない。

こいつといると、なにか妙な気分にさせられる。
随分と前から知っていたかのような、居心地の良さを感じるとまでは言わないが…警戒心や緊張感がまるでなくなる。

この感覚はなんだ?

そしてこいつの目を見ていると…
まるで深淵を覗いているかのような、そこに引きづりこまれるかのような…違和感。

なのに目を逸らせなくなる。
引きづりこまれたら、溺れて出られなくなるような気にさえさせる深い深い薄暗い深淵…
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