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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第13章 男女■


「ふーーっ、気持ちいい〜!」

顔を火照らせ長い髪をタオルで巻き上げ、浴槽に浸かりながらルーナが息を吐いた。


「チッ...お前は俺にお預けさせるのが好きだな」


リヴァイはルーナの背後に体を沈めながら、湯に映るルーナの顔を不機嫌そうに見た。

水面を通して目が合い、ルーナは小さく笑った。


こうして一緒に浴槽に浸かるのはどのくらいぶりだろうか...
とても長かった気がする。

ルーナは体の向きを変え、リヴァイの裸体を湯を通してじっくり眺めた。

引き締まった筋肉を強調するように伸びる線、鍛えられた厚い胸筋と、綺麗に割れた腹筋に、美しく盛り上がる肩と腕の曲線...
その一つ一つのリヴァイという「男」としての色気が、これでもかというくらいにルーナを強請ってくる。


ルーナの目線に気付いたのかリヴァイは少し照れたような顔で目を横に逸らした。


この美しい身体に、一切傷をつけたくない。
ずっと...私の...私だけの...たった1人の愛する男でいてほしい。

人類最強じゃなくていい、人々から求められる救世主でも人類の希望でもなんでもなく、ただ1人の、私のためだけに存在する愛する男でいてほしい。


これを言ったらリヴァイはどういう顔をして何と言うだろうか...
軽蔑するだろうか、それとも兵士を辞めてくれるのだろうか...
私だけのために存在する「ただの男」になってくれるだろうか...


みるみるうちに今にも泣き出しそうな顔になっていくルーナに気付き、リヴァイはグイッと頭を掴み自分の顔に向けた。


ルーナはハッとして自分が今どんな顔になっていたのか気付き急いで笑顔を作った。


「お前...なにか、ろくでもねぇこと考えてただろ」

そう言われルーナは先程の顔に戻ってしまった。


「やっぱりリヴァイは...なんでもお見通しだよね」


「言えよ」


「・・・」


「俺らの間に隠し事はナシだ」


「...私は・・・」

ダメだやっぱり言えない。唾を飲み込むように口を噤んでリヴァイの目を見ると、今までに見た事がないくらい真剣な、黒曜石のような美しい瞳がこちらを見つめていた。
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