Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第13章 男女■
その気になればこんなに早く仕事が終わるのか...とリヴァイは思った。
それほど、今日は早く切り上げることが出来た。
まだルーナはいないかもしれないと思いながらルーナの部屋の扉をノックすると、「はい」と返事があった。
エルヴィンあいつも気を使ってくれたのか、フッと顔を緩めながら部屋に入る。
「・・・なっ?!」
目の前に広がる光景に驚きの声を上げてしまった。
「おい...あんなに綺麗にしておいたのになぜこんなに散らかっている?」
そこら中に箱や手紙が散乱している。
花が生けてある花瓶も何個もある。
「あ、ごめん、教え子に貰った手紙とかプレゼントとか一つ一つ開けてたらなんかもう・・・手が止まらなくなっちゃって...ちょっと散らかっちゃった...今片付けてるから」
苦笑いしながらルーナが手を動かしている。
リヴァイは「チッ」と言いながらも、その量に、ルーナが新兵たちからとても愛されていたのだということを改めて知り目を細めた。
リヴァイも手伝い始め、拾い集めていく手紙の数々...内容になんとも言えない気持ちになってしまった。
そのどれもに同じようなセリフがいくつも書かれていたからだ。
「リヴァイ兵長とお幸せに」
「リヴァイ兵長とお似合いですね」
「リヴァイ兵長とルーナさんにまた会いたいです」
「素敵なカップルです」
リヴァイは気恥しさで自分が今どんな顔をしているのか悟られないよう、黙って黙々と整理整頓していった。
「ふぅーさすがだねリヴァイ!あっという間に片付いちゃった!」
リヴァイは堪らなくなりガバッとルーナを抱き寄せた。
「俺はもう・・・我慢の限界なんだ...頼むからもうこれ以上焦らさないでくれ」
ルーナはそれに返事をするようにリヴァイの体を包み込んだ。
「・・・リヴァイ、私だって...」
リヴァイはルーナの身体を突然抱えあげ、ベッドに押し倒した。
頬を手で撫で、ルーナを真っ直ぐ見つめた。
「ルーナ...悪いが今日は加減してやれる自信がねぇ」
そう言って噛み付くように口を押し付ける。
「んんっ!ちょ、ちょと...待ってリヴァイ!」
「あ?」
「今日はホント...先にお風呂に入らせて。汗まみれだから...分かるでしょ...」
恥ずかしそうに顔を赤くし視線を逸らしながらルーナが言った。