Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第13章 男女■
「おいエルヴィン、てめぇなんでルーナのこと黙ってた」
突然部屋に押しかけてきて睨むリヴァイに対し、エルヴィンはやはりそのことかと言った顔で返した。
「そんなことを言ったらお前は今まで通り仕事をこなせたか?」
「っ!」
「気が散って怪我でもしてたと思うぞ?」
「はっ!俺が怪我なんぞするか」
真面目な顔で話す冷静なエルヴィンにリヴァイはイラついた様子で答えた。
「まぁいいじゃないか。こうしてルーナも戻ってきたことだし、お前にも今まで以上に仕事をこなしてもらうぞ」
「・・・」
「こんなところで油を売ってないでさっさと仕事を終わらせるんだリヴァイ。今夜はゆっくりルーナと過ごしたいだろう?」
エルヴィンは意味ありげな顔でニヤリと笑うと、またペンを動かし始めた。
「・・・確かにな」
リヴァイは相変わらず不機嫌そうな顔で、しかし納得したような口調で足早に部屋を出ていった。
「やれやれ、今夜ばっかりはなるべくルーナにも早く切り上げてもらうか。でないとあいつが何しでかすかわからないからな」
想像しただけで鳥肌がたちそうになり、エルヴィンは急いで思考を切りかえ手を動かし続けた。