Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第13章 男女■
どのくらいそうしていただろうか。
そこだけ時が止まったようにただただ2人は抱き合っていた。
木々が風に揺られてさわさわと音を立てている。
たまにひらひらと木の葉が頭上を舞う。
とても静かだった。
「お前...なんで...」
リヴァイがルーナの耳元で消え入りそうな声を出した。
「?...あれ?聞いてなかったの?今日から私もまた調査兵団だよ」
「なんだと?!」
ガバッとルーナから離れリヴァイは目を見開いたまま固まった。
夢でも見ているのだろうかと一瞬思ってしまったくらい驚いてしまった。
「聞いてなかったんだね。もう戻っていいってことになったの。」
眉をひそめて笑うルーナの唇にリヴァイはキスを落とした。
「待ちくたびれたぞ...おかしくなるかと思った...いや、もうなっていたかもしれん」
もう一度ルーナを抱きしめたままリヴァイは静かに呟いた。
こんな弱々しいリヴァイを見るのは初めてだった。
まるで、小さい少年のようにルーナの首筋に顔を埋め震えている。
ルーナは、リヴァイが初めて自分に甘えてくれているようで嬉しくなった。
しっかりとリヴァイを強く抱きしめ、「ただいま」と呟いた。