Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第13章 男女■
ルーナは内心とても緊張していた。
みんなに会ったら、リヴァイに会ったら、どういう顔して何を言おう...
本当に長く感じた1年と数ヶ月...
けれど、心が限界のところでリヴァイ班が送ってくれた1枚の絵。
これにどれだけ助けられてきただろうか。
肌身離さず持ち歩き、毎日穴が開くほど眺めた。
眠る時は枕元に置き、朝目を覚ますと一番最初に視界に入れた。
そんなことは恥ずかしくて誰にも言えないが、広がり続ける寂しさの溝を埋め続けてくれたのは紛れもなくこの1枚の絵だった。
画家が誰なのかはわからないが、その人にも会ってお礼が言いたい。
「あ!!」
立体機動の訓練場の方へ目をこらすと、リヴァイ班が見えた。
リヴァイは見当たらないが...
作戦会議でもしているのだろうか、なにやら話し込んでいる。
どうしよう...邪魔しちゃ悪いし...
そう思いながらルーナは少し近づくと、木陰に隠れて様子を伺った。
すると、リヴァイ班の4人は一斉に立体機動で林の中を飛び立っていった。
ルーナが慌てて目で追うと、皆すごい勢いで飛び回っている中で、その何倍も上を行く勢いと速さの何かが4人を追いかけ回しているのが見える。
早すぎてそれが何なのかが全く分からない。