Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第13章 男女■
次の日、懐かしい調査兵団の兵舎に足を踏み入れたルーナはつい感嘆の息を漏らした。
「どうしよう...みんな私の事忘れてないかな...」
少々不安げな表情で、廊下を進む。
皆訓練中なのだろう。今のところ誰にも会わず、静まり返っている。
そのまま自分の部屋の扉を開けた。
「うわぁ・・・」
きっと埃っぽいのだろうと覚悟していたのだが、あまりにも綺麗でルーナは空いた口をそのままに部屋の前で立ち尽くした。
きっとリヴァイやリヴァイ班が毎日掃除をしてくれていたのだろう。
チリひとつなくまさに完璧な部屋にルーナは顔を綻ばせ、荷解きをしていった。
そして、懐かしい自由の翼の兵服に身を包んだ。
久しぶりに見る調査兵団の兵服姿に、戻ってきたんだ!という実感がようやく湧いてきて胸が熱くなった。
「とりあえず、エルヴィンのところに行かなくちゃ」
ルーナはある程度荷解きをし、教え子たちからもらった手紙の束やプレゼントを置き、花束を花瓶に生けるとすぐに団長室に向かった。