Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第12章 104期訓練兵
「良いことを思いついちゃった!!!」
「な、なんだペトラ...突然...」
「絵よ絵!兵長にルーナさんの絵を送るの!」
「...なるほど。だが誰に描いてもらうんだ?・・・あ!!」
オルオは何かを思い出したように声を上げた。
「そう!こないだオルオと2人で買い出しに行かされた時に、いたでしょ!あの天才画家が!」
その画家は2人が街で見かけた年老いた画家だった。
ペトラが興味本位で覗くとあまりの絵の精巧さと美しさに思わず見入ってしまい、それに気づいたオルオも並べている絵の数々を見て心底驚いてしまい、何十分もそこへ居座ってしまったくらいだった。
「そういえばあの画家は、人間を書くのが1番得意と言ってたしな」
オルオは、その日自分たちの戻りが遅くてリヴァイからめちゃくちゃドヤされたことを思い出しながら言った。
「それはいいかもしれないな。兵長の機嫌が良くなること間違いなしだ」
「なら常に持ち歩けるくらいのサイズにしてもらったらどうだ?」
グンタとエルドが口々に言った。
「あ〜俺もリヴァイ兵長の絵を書いてほしいなぁ。そしたら毎日眺めて...」
「それだ!!!」
オルオの言葉に全員が口を揃え、オルオは驚いて目をパチパチと瞬かせている。
「リヴァイ兵長の絵も書いてもらってそれをルーナさんに渡すのよ!バカ!」
ペトラがピシャリとオルオの頭を叩いた。
「・・・まぁ正直、兵長の絵は俺も欲しいがな...」
「俺もだ」「私も」「俺も」
エルドの言葉に全員が顔を赤らめて頷いた。