Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第12章 104期訓練兵
リヴァイの立体機動の動きに皆まるでオバケでも見るかのように息を止めて呆然と眺めていた。
リヴァイはこの世のものとは思えないくらい明らかに人間離れした技術だった。
無駄が一切なく、木や枝を俊敏にすり抜け一瞬で3.4体の模型のうなじを削いでいった。
「ちょ、ちょっと待って...何をやっているのか全然見えない」
「あぁ...俺にも何が起きているのかさっぱり分からん」
「なにがどうなっているんだ...」
「か、カッコよすぎる・・・」
固まったまま口々に声に出している新兵たちを見ながらルーナはクスリと笑った。
やっぱりリヴァイはいつ見てもすごい。
この姿をこの子たちに見せられて...本当によかった。
リヴァイが降り立つと、皆一斉に敬礼の姿勢をとった。
「リヴァイ兵長、せっかくだからなにか皆に一言」
ルーナがリヴァイに笑顔を向けて言った。
そんなもの特にないと言いそうになったが、エルヴィンの「調査兵団への勧誘もしてきてくれ」という言葉を思い出し、チッと舌打ちをしたあとめんどくさそうに口を開いた。