Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第12章 104期訓練兵
「それにしても・・・お前は鬼だな」
「え?なにそれどういうこと?」
「いや...思ってたよりすげぇ教官らしい教官だ」
「ん?それ褒めてるの?」
怪訝そうな顔をするルーナを見ながらリヴァイは顔を綻ばせた。
訓練中のルーナはあまりにも人が違くて一瞬別人かと思ったくらいだった。
しかし、きちんと与えられた教官という任務をこなしているルーナに安堵した。
と同時に少し寂しくなったのも事実だった。
ルーナに会えなくて常に不機嫌でイラつき、爆発寸前状態だったのは自分だけだったのかと...
そんな自分が情けなく思えてきていた。
そんなリヴァイの気持ちを知ってか知らずか、ルーナは口を開いた。
「リヴァイ...もう限界だよ...まだまだここにいなきゃいけないのに...リヴァイがいないだけで...もう...おかしくなりそう」
リヴァイは驚いた顔をして眉をひそめ、ルーナの髪を撫でた。
「俺だって同じだ...」
「あぁ...ずっとこうしていたいのに...もう休憩終わりにしないと...」
こんな状況でもきちんと教官らしくいるルーナにリヴァイは心底良い女だと思った。
「そうだ!!リヴァイ!一緒に訓練参加してってよ!」
「・・・なに?」
「ね!そうすればまだ一緒にいられる!ほらっ!」
そう言って立ち上がり、うろたえるリヴァイに笑顔で手を伸ばした。