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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第12章 104期訓練兵


ルーナは対人格闘術の訓練場にいた。

「対人格闘が点数にならないからって手を抜いてはダメだよ!もっと本腰入れて!!」


普段の穏やかさとは別人のように鋭い目線で厳しく指導するルーナに、新兵たちは汗をかきながらヒーヒー言っている。



「ルーナ教官」


不意に呼び止められ、振り向くと男子新兵たちが立っていた。

「あのーお手本を見せていただけないでしょうか?」


「あっ、うんいいよ?」


「っっっしゃあぁぁー!!」


何がそんなに嬉しいのか数人の男子新兵たちがニヤニヤガッツポーズをしながらコソコソしはじめた。


(もしかして...対人格闘中に、しれっとセクハラでもする気なのかな?)


「じゃ、じゃあ俺から行きまっす!」


「うん、どこからでもどうぞ」

ルーナは木刃も構えずに突っ立っている。


1人の新兵はルーナの腰の辺りを狙って木刃を突きつけてきた。
それを意図も簡単にかわし、腕を掴んでそれを取り上げた。

「痛い痛い痛いっ!」

「あっごめんね」

ルーナの力が強かったのか掴まれた腕を抑えながら「くそっ失敗した」と言いながら呻き声をあげている。

「つっ次、俺行きます!」


次々と新兵を倒していくルーナに歓声をあげながら他の新兵たちが囲み始めた。


「ぜんっぜんダメだね。私のおしり1つ触れないなんてね...」

ため息混じりにルーナは言い放った。

「全員で向かってきてもいいんだよ。私の木刃を取ったら勝ち。そしたら好きなとこ触らせてあげる」

そう言って木刃をくるくると回し始めた。



それを聞いたルーナを囲む新兵たちは息を切らしながらヤケクソになって襲いかかってきた。

しかし、風のようにかわし、嵐のように吹っ飛ばしてくるルーナには誰一人として指一本触れることができなかった。


倒れ込みハァハァ息を切らしている新兵たちと、それを唖然と見つめ固まっている新兵たちにルーナは言った。

「さっ!じゃあ次はお待ちかねの立体機動訓練に行こうか」


その言葉にその場にいた全員がみるみる青ざめた。

「鬼...だ...」

スタスタと歩いていくルーナの背中に何人かが呟いた。
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