Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第12章 104期訓練兵
ルーナのその明るく親しみやすい性格からか、初めは顔を強ばらせていた新兵たちも、随分と打ち解けるようになった。
休憩中や食事中はいつも新兵たちが彼女を囲み、
訓練とは関係ない話やかなりプライベートな話まで持ちかけてくるようになった。
「ルーナ教官は、好きな人とかお付き合いしている方はいらっしゃるんですか?...あ!もしかしてもうご結婚なさってるとか?」
年頃だからだろうか、そんな話をしてくる新兵も何人もいた。
「結婚はしてないけどね、いるよ」
「えっ?!どんな方ですか?同じ調査兵団の方ですか?」
「ふふ、秘密」
そんなやりとりをよくしているのだが、「結婚」というワードにルーナはどうも引っかかり頭から離れなくなっていた。
そんなこと考えたことも口に出したことも無かったからだ。
結婚か・・・
それはどんなものなのだろう?
結婚して子供が生まれて子育てをする。
そういうある意味普通の光景を街でたくさん見てきたが、ルーナは正直羨ましいともそうなりたいと思ったこともない。
しかし、愛する人ができた今、ルーナは少しだけ、リヴァイとそんな普通の人生を歩めたらきっと幸せなのだろうと時々妄想してしまうようになった。
今はやるべき事をやる!それだけ!
そう言って自分を奮い立たせては見るものの、リヴァイといつまでも一緒にいたいし幸せになりたいという感情がちらつき、彼のことが頭から離れない自分に呆れていた。