Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第11章 しばしの別れ
酒場を出て2人はまた手を繋いで歩き始めた。
「お揃いのティーカップなんて嬉しい!」
ルーナが繋いでいる手をブンブン振り回した。
「お、おい...」
リヴァイは腕ごと身体を揺られながら、まるで子供のように無邪気なルーナを見て顔を綻ばせた。
ずっとこいつとこうしていられたらなんて幸せだろうか・・・
「今度は私の番だね!」
そう言って突然そのままリヴァイの手を引っ張り店の中に入っていった。
その店には煌びやかなアクセサリーや装飾品が並んでいた。
リヴァイは、ルーナが実はアクセサリーやキラキラしたものが好きなことを知っている。
兵服でいつも見えないが、ルーナは毎回違うネックレスやブレスレットをしていることに、リヴァイは服を脱がす度に気付いていた。
「この店は安くて可愛いの!」
そう言ってルーナは店内をグルグルと回り出す。
「あらっ!ルーナ!久しぶりね!元気だった?」
奥から若めの女性が顔を出した。
「キャー!アンナ!会いたかったー!」
と言うやいなや、抱きついてなにやらキャーキャーやり始めた。
リヴァイは目のやりどころに困り、店内をウロウロし始める。
正直こういう店に入ったのは初めてなのでだいぶ落ち着かない。