Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第11章 しばしの別れ
すると、どこかしこから「リヴァイ兵長だ」「本物だ!」と言う声が聞こえた。
ルーナは不安そうな面持ちでリヴァイの顔を覗いた。
「ね、ねぇ、今更なんだけどさ、リヴァイ兵長が私と2人きりでこんなふうに歩いてると...変な噂たっちゃうかもしれないですよね」
「あぁ?関係ねぇだろ」
リヴァイは怒ったような顔を向け、ルーナの手を握った。
「リヴァイ兵長、恋人いたんだ」
「調査兵団のリヴァイだ!あれはリヴァイの女か?」
「あの子知ってる!昔から調査兵でよく見る子よ!」
「エルヴィン団長とよくいる古株兵士だよな?!」
「小さくてお似合いのカップルね」
聞こえてくる声に顔が赤くなるルーナだが、リヴァイはその手を引きながらぐんぐん進んでいく。
「ここだ。」
「え?」
小さなアンティークな酒場のような場所に着いた。
中に入るとカランカランと音がなり、年配の店主がでてきて笑顔を向けた。
「おお!これはこれはリヴァイ兵士長殿、随分お久しぶりですな!お連れさんも!」
「ここんとこクソみてぇに忙しくてな」
「兵長さんになられてから本当にお忙しそうで...あ!そうそう今度来た時に渡そうと思っていたものがあるんですよ!」
そう言いながら、紅茶を入れて2人の前に出すとそそくさと奥に引っ込んで行ってしまった。
ルーナがキョロキョロしていると、リヴァイが紅茶を啜りながら言った。
「ここは俺が行きつけの酒場なんだ。て言っても俺は紅茶を飲みに来たり茶葉を買いに来ているだけだがな」
「へぇ!そうなの!」
リヴァイにもそういう店があるんだなぁ〜とルーナは自分を連れてきてくれたことに嬉しくなり赤らんだ顔を隠すように紅茶を啜った。
「ん!なにこれ!不思議な風味!」
「そうだろ。ここだけにしかない茶葉がいっぱいあるんだ」
「おまたせしました!」
店主が戻ってくると2人の前にコトコトいろいろなものを並べだした。