Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第11章 しばしの別れ
そうは言ったものの、ルーナは心中穏やかではいられなかった。
2年もの間、大好きな皆の元を、大好きなリヴァイの元を、離れなくてはならない。
もちろん2年間ずっと会えないわけではないかもしれないが、それもどうだか分からない。
本当に2年間丸々会えないかもしれないし、
もしかしたら壁外調査等で命を落とし、二度と会えない人も出てくるかもしれない。
とにかく何もかもが不安で、
毎日顔を合わせていた愛しい人たちが見られなくなるのが1番辛かった。
なるべくすぐに来てほしいとのことだったので、ルーナは3日後に出立することを決めた。
いつまでもここにいては寂しさが募るばかりだと思ったからだ。
それまではなるべくリヴァイと過ごしたい。
そう思って自室で執務作業を終えたあとリヴァイの部屋に赴いた。
紅茶を持って部屋に行くと、リヴァイはボーッと窓の外を眺めていた。
「はい、リヴァイ、紅茶」
そう言って机にことりとカップを置いた。
リヴァイはカップを取らずにコツコツとルーナに近づき、ゆっくりと静かに抱きしめた。