Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第11章 しばしの別れ
「でっ、でもルーナは団長補佐官だ。そんなに長い間いなくなったら確実に困るんじゃないか?エルヴィンの仕事はどうなるの?」
ハンジがたまらず声を上げた。
「それは私が多少無理をすれば良いだけだ。君たち分隊長こそ仕事が山積みだろう。ここにいる君たちの副官を訓練兵団に派遣させることだってできないことはない。しかしそうしたら君らはどうする?君らこそ一人では仕事が務まらず困ることになる。部下の育成もあるだろう。
それにルーナには調査兵団への勧誘も忘れないでほしい。何しろ常に人手不足なのだ。」
「・・・」
全員俯きその場の空気は重くなって行った。
「それは命令なんだよね?エルヴィン」
ようやくルーナが口を開いた。
「あぁ。そうだ。」
数秒沈黙が流れ、
誰もが神妙な面持ちでルーナを見た。
ルーナが小さく息を吸って顔を上げる。
「・・・承知しました!ルーナ・スカンロン、訓練兵団教官の任務仰せつかりました!」
ルーナはわざと明るく言いながら心臓に拳を当て敬礼した。
「あぁ、頼んだよ」
全員が眉を顰める中、エルヴィンの声が静かに響いた。