Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第10章 勝負■
エルヴィンは目を見張った。
長年一緒にいるが、ルーナの対人格闘術を見るのは初めてだ。
もちろん誰がどう見てもリヴァイが手加減しているのは明らかなのだが、
それでも常に劣勢というわけではなくもしかするとリヴァイに勝ってしまうのではないかというほどの木刃使いと俊敏さだ。
そんな彼女に、さすがのリヴァイも、どうしようかと言ったような複雑そうな表情を浮かべている。
「す、すごいルーナ...!」
「あぁ、刃物使いのレベルが違う」
「まるで暗殺者だな...」
ハンジ、ナナバ、ミケも口々に言いルーナの姿にボーっと突っ立っている。
「手加減しないでよリヴァイ」
ルーナは木刃を手でくるくると回しながらニヤリと舌なめずりをしてわざとらしくリヴァイを挑発した。
そのルーナのしぐさと木刃を弄ぶ指の動きに、何を触発されたのか男子団員たちが今までにないほどの歓声を上げた。
「いいぞルーナさん!!」
「ルーナさんいっっっけぇぇぇ!!!」
そこかしこから聞こえるルーナへの声にリヴァイは「チッ、うるせぇな」と呟いた。
しかしどうしたものか...とリヴァイはいよいよ本気で悩んでいた。
ルーナを投げたり傷付けたりなど絶対にしたくないが、休むことなく刃向かってくるこの状況では終わりが見えない。
目の前のルーナに至っては真剣でありそして本気だ。
「チッ、仕方ねぇ...手加減しねぇでやるから思いっきり来い」
リヴァイが言うと、ルーナはハアアアアアーーーと声を上げて物凄い速さで迫ってきた。
それをリヴァイは瞬時に避けると足をかけてルーナが転びそうになった所を寸前で腕をとり上げようとする技をかけた。
そのつもりだったが、何故かルーナは足をかけられる前に転びそうになった。
「!!」
急いでリヴァイは彼女の身体を抱えた。
「おい、大丈夫か」
「リ...ヴァイ」
ルーナが懇願するような表情でリヴァイを見上げた。
リヴァイは一瞬表情が固まりルーナを抱きあげようとした
その瞬間
スポッ
リヴァイは自分の手から木刃が抜けたのに気付き、振り向くと木刃を取り上げてニタニタ笑う3人がいた。