Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第10章 勝負■
「はいっ!私たちの勝ち〜!」
ハンジが言うとルーナは「やったぁ〜!!」と言いリヴァイの腕からすり抜け3人の元へ行ってしまった。
「・・・てめぇら」
「なんだよ、木刃を取り上げた方の勝ちだろ。」
キッと睨み返すリヴァイにナナバは言った。
「くっそ...手加減してればいい気になりやがって」
「ルーナに気を取られてたのはあんただろ」
ナナバのセリフにリヴァイは押し黙った。
「ごめんね、リヴァイ」
眉を寄せて呟くルーナの顔を見て、一気に気が抜け、なんだかバカバカしくなってきてしまったリヴァイ。
「とりあえず作戦成功だね!!」
ハンジはそう言って3人の肩を抱いた。
「・・・さてではもう解散しよう。お前たちもやらなくてはならないことが山積みだろう」
エルヴィンはそう言ってそそくさと立ち去って行った。
集まっていた兵士たちも未だ興奮を隠しきれない様子で、勝負の感想を口々に言いながら歩いて行った。
「あれ、そういえばエルヴィンとの勝負がまだ...」
ハンジが言うと、リヴァイが
「あいつ逃げやがったな」
エルヴィンの後ろ姿を睨みながら言った。