Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第10章 勝負■
ヒューーーーと5人の間を生暖かい風が通り過ぎていく。
「エルヴィンよ、てめぇも向こう側に加勢してもいいんだぜ」
「?なにっ...」
冷徹な目を向けて言うリヴァイにエルヴィンは少々身体を強ばらせたが、意を決したように口を開いた。
「...では勝ち残った者が私と勝負。それでいいか」
周りの空気が一変する。
兵士たちがざわざわしはじめ、ルーナたちは不安そうに顔を見合せた。
「いいだろう。手加減はしねぇからな」
リヴァイ1人だけが好戦的な目でクルクルと木刃を回した。
エルヴィンは、
しまった、自分はなんてことを言ってしまったんだと思いながら額に手を置いた。