Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第10章 勝負■
「・・・なんだもう終わりか?」
リヴァイは地面に膝をつき肩で息をしている4人を見下ろしながら言った。
「俺はまだ何もしてないんだが?手加減してこのザマか...」
ナナバが顔を上げクッと歯を食いしばりリヴァイ目がけて飛び込んで行った。
リヴァイが避けた瞬間、ミケがうぉぉおおおおと雄叫びをあげながら横からリヴァイの両手を掴みあげた。
「ーッ!てんめぇ...」
周りの歓声の声が大きくなる。
んんんんんんん!!!!
ミケとリヴァイが睨み合いながら互いにじりじりと力比べをしている。
「すごいミケ!リヴァイの動き封じてる!」
ルーナが声を上げると、リヴァイはミケを蹴りあげようとした。
その瞬間だった。ナナバがリヴァイの足に絡みついて足の動きを止めた。
「ハンジ!ルーナ!今だ!!早く木刃を取り上げろ!!」
ナナバが叫ぶと、2人は急いで駆けつける。
「てめぇミケ、俺は地下でお前の剣を吹っ飛ばしたよなぁ?次は体も吹っ飛ばされてぇのか」
リヴァイは凄みを利かせた声を絞り出すと、一瞬でミケの大きな身体を背負い投げした。
ミケは凄い勢いですっ飛んでいき、あまりにも一瞬のことに何が起きたのか理解できないような顔で目を瞬かせながら倒れ込んでいる。
「すっすっっげぇ!ミケ分隊長は2m近くも身長あるんだぞ!」
「体重も100キロこえてるぞ!やっぱりリヴァイ兵長は只者じゃない...!」
40cm近くも背の低いリヴァイがいとも簡単に、普通の人間が怯むような大柄なミケを投げ飛ばしたものだから、周りは信じられないものを見るような顔で口々に声を上げた。