Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第10章 勝負■
翌朝2人で食堂へ行くと、ナナバとミケとハンジが仲良さそうに話しながら食事をしているところが目に入った。
「あっ、みんないるっ!リヴァイこっち!」
「あっ!ルーナー!リヴァイー!」
食事を運びながら歩いてくる2人に向かってハンジは手を挙げた。
おはよう!そう元気よく言いながらハンジたちの前に腰を下ろすルーナ。
その隣に、「チッ」と盛大に舌打ちして腰掛ける明らかに不機嫌そうなリヴァイ。
「あれー?ルーナといるのに何でリヴァイ不機嫌なの?」
ハンジが言うとリヴァイは「黙れクソメガネ」とだけ言ってコップに口をつけた。
ミケは相変わらずクンクンと鼻を動かし、何を嗅ぎ取ったのか、「ふん」と不気味な笑みを浮かべた。
「ナナバ、昨日はありがとう。」
ルーナは貧血で倒れてしまった自分を運んでくれたことに礼を言う。
「たまたま私が通りかかってよかったよ。それより体調はもう大丈夫なのか?」
ナナバが心配そうにルーナの顔色を伺った。
「うん!すっかり元通り!」
笑顔を向けるルーナに、ナナバはそれはよかったと言いながらチラとリヴァイを見る。
相変わらず仏頂面で目線を斜め上に向けたままパンを齧っている。
「ねぇルーナ!今日一緒に訓練しないか?」
ナナバがニコニコしながらルーナの隣で顔を近づけた。
それを見たリヴァイが明らかに表情を険しくした。
「え?うんいいけど、なにしよっか?」
「んーそうだなー、対人格闘でもやるか?訓練兵以来あんまりやってないだろ?」
そう言ってルーナの肩に手を回そうとするナナバ。
リヴァイはすかさずその手をバシンとはたく。
「ん!なにすんだよリヴァイ」
「汚ねぇ手で触るな」
「汚くないよ!しっかり洗ったぞ?」
ルーナを挟んで無言の睨み合いが始まった。
「ちょ、ちょっとどうしたの2人とも....」
ルーナは焦ったような顔でリヴァイとナナバを交互に見る。
向かい側でやれやれと言った表情のハンジ。
クンクン鼻を動かしながら不敵な笑みを浮かべるミケ。