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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第63章 Moon【番外編】


「…………え……」

そこには、今までずっと捜し求めていた人。
1番会いたかった人…
1番愛してやまない存在が立ちはだかっていた。

これでもかというほど目を見開き、
開いた口からは息すらもできなかった。

その懐かしい藍鼠色の美しい瞳が優しく細まった瞬間…

懐かしい香りに包まれた。

あの頃と同じ香り、温もり、逞しさ…

紛れもなく、自分の最愛の恋人であり、夫であり、同志であり、心臓の片割れだった人物…


「………リヴァイ…」

「ルーナ…」

互いの名を呼び合った瞬間、腕の力が強まり、一気に涙が溢れ出した。

「リヴァイ…リヴァイ…会いたかった…っ」

「あぁ…俺もだ…お前をずっとこの手に収めたかった…」

「ちょっとちょっとお二人さん!!
ダメだよ〜ドア早く閉めなくちゃ!!
周りに見られたら大変だ!!」

その一声で一気に我に返る。

リヴァイが急いでルーナから離れ、扉を閉めた。

「ていうか…え…?」

その声は紛れもなく…

「は、は、ハンジっ!!
えっ?!ミケ!…もももモブリットも?!」

「はは、本当になんにも気がついてなかったんだな?」

ミケがくんくんと鼻を鳴らしながらどこか呆れたように言った。

「気づくわけないよ、だって…顔わかんなかったし…リヴァ…Lだったなんて…歌ってる声なんて初めて聞いたし…しっしかも楽曲だってなんかいろんな意味です、すごく…なんていうか…」

このままでは失礼なことを言ってしまいそうで急いで口を噤んだ。

でも、嬉しさと感動しか込み上げてこなかった。

だってここにいるのは大好きな大好きな人たち。


トントン
ガチャ…

「花は受け取ってくれたかな、ルーナ」

「………」

突然入ってきたその人物に、また息が詰まった。

しかし、体は衝動的に反応し、瞬時に抱きつく。

「………エル…び…」

「…ルーナ…久しぶり……」

今度は両腕で、しっかりと抱きしめ、そしてあの時と同じように涙を拭ってくれた。
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