Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第63章 Moon【番外編】
結局NoNameは最後まで戻ってこなかった。
ヒストリアは
「NoNameさんはなにしろお忙しいですのでっ、次の現場へと急ぐこととなってしまったようです!残念ですが、皆さんで応援の気持ちを込めて…」
などという具合に誤魔化していた。
ルーナは思った。
いや、そんなはずは…
だって今日Zさんは私に、
終わったあと必ずまた楽屋に来るように言っていた。
絶対に来てね!と何度も念押しをされたのだ。
仕事が急遽入って、
もういなくなっちゃったのかな?
その後のルーナは、ヒストリアや他のアーティスト面々と挨拶やお喋りを楽しんだ後、着ていた衣装はそのままに、とりあえず急いでNoNameの楽屋へ行った。
数回ノックをすると、返事があった。
なんだ、いるじゃん…
よかった…
そう思ってゆっくりと扉を開いた。
「おじゃまし………」