Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第62章 瞳のその奥
「僕、目が見えるようになってから初めて知ったよ〜
リヴァイ兄は泣き虫だったんだなぁ〜って〜」
「……うるせぇよ」
俺が無意識に流すようになったこの涙は
悲し涙なのか、嬉し涙なのか、
ただただ切ないだけなのか、
なんなのかはよく分からない。
何十年もの間ぶんの涙が
今になって溢れてきているのかもしれない。
「ねぇ、リヴァイ、
やっぱり私って、間違ったことは言わないわよね」
"愛する人が死ぬことはありえないの。
だって愛は不滅なのだから"
"真の愛に終わりはないのよ"
あのときこの場所でお前が言ったことも
あれも、これも、全部思い出す…
愛について語ったあの日々を。
「…そうだな。お前はいつでも正しい。」
アリーは小さく笑ってお腹をさすった。
「最後にもう一つだけ言わせて。正しい真理を。」
俺は小さく深呼吸をしてアリーを見上げた。
「誰かを愛することは、
神様の顔を見れたようなものよ。」
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