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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第61章 心臓を捧げよ


そのあと、
アッカーマンと巨人能力者以外の者が全員巨人にされ、その時ルーナの遺体は諦めた。


ルーナの遺した意志を継ぐことを選んだからだ。


ミカサがエレンを討ち取る援護をし、
それに成功したあと、
全員は元に戻り、辺りは歓喜の声に包まれた。


うるせぇ

普段の俺ならそう呟いていたはずなのに、
今回ばかりは何も感じなかった。



独り、岩にもたれかかって目を閉じていた。

体中が激痛で動かない。
ここまで限界を知ったことはない。



ルーナ……


お前の亡骸すらもない。


この手に抱いたあの感覚が、
本当に最期だったんだな…


せめて…せめて俺の手に…
お前の一欠片だけでもあったら…


でも、もう遅い。


俺は1番生かせたくて
1番愛していた存在を捨ててしまった…






しかしそのとき、


アルミンがルーナを抱き抱えてやってきた。

自分の口の中へ入れていたらしい。



やってくれるな、こいつは。

エルヴィンではなく、お前をあの時選んで正解だったかもしれない。

いや、正解だった。

俺の選択は間違っていなかった。


今なら心の底からそう思える。


俺の今までやってきたことは、
全部、全部間違った選択じゃなかったと。





そうだよな、ルーナ。




渾身の力を振り絞ってルーナを抱き寄せ、自分の膝の上に頭を置いた。

眠っているように安らかなその顔を見下ろしながら、髪をひたすら撫でていた。



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