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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第61章 心臓を捧げよ


顔を上げた時、目の前の光景に目を見張った。



エルヴィン
ハンジ
ミケ
ナナバ
モブリット

ペトラ
オルオ
エルド
グンタ

バリス…


数え切れないほどの、他の仲間たち…






「よお…お前ら…」




皆、柔らかな表情をリヴァイに向け、
目の前に佇んでいる。



「見ていてくれたか?
これが結末らしい…
お前らが捧げた…心臓の…」





その時、スっとルーナも現れた。

皆と顔を突合せながら微笑んでいる。



「お前ら…そいつは連れてくのに
俺は置いていくのかよ…」


リヴァイは自嘲気味に笑った。




ドンッ



全員が一斉に心臓に拳を置いた音。



その敬礼を向けられたリヴァイもまた、


岩に寄りかかったまま
力強く心臓に拳を置いた。



ドンッ




敬礼をするのは
これが最初で最後だった。


今まで生きてきて
1度だってしたことはなかった。








リヴァイの頬に、
暖かい一筋の雫が伝った。








英霊たちは、霧と共に消えていく…




最後の最後に残っていたのは
一生涯愛すと誓った女の笑顔。






"さようならは言わないよ
だってまた会うんだから"





微かに耳に届いたその声と共に、

霧に包まれたその顔も

跡形もなく消えていった。












気がつくと、
レオン、ロジーネ、ブルーノに囲まれていた。


号泣しながら、リヴァイにもたれかかっているルーナにしがみつきだした。



「ピーピーうるせぇな、ガキ共…
そんなに泣くんじゃねぇ。
覚悟してたことだろうが…」


「うわあああぁぁん!!
リヴァイだって!!リヴァイだって!!」



自分が今どんなかなんて、
そんなこと確認する気力はないし
なんだっていい。




「それよりお前らは、夢が叶ったのかよ…」



「…うん。
神も悪魔も…両方見られたよ…」




エレン・イェーガー



俺らが何年もの間
命を賭して守ってきたお前は…





神…
悪魔…



こいつらの言う通り、


どちらでもあったかもしれない。
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