Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第61章 心臓を捧げよ
「ルーナ……任務完了したぞ、ようやく。
おい…いつまでも寝てるな」
「…ふふ……お疲れ…さま…」
よかった。
これで安心して眠れる。
そう思ったら、本当に眠くなってきた。
徐々に目が虚ろになっていくルーナをリヴァイは覆いかぶさって抱き締めた。
今まで幾度となく感じてきたその感触と体温は、いつもと違う。
おい……
あと少しなんだぞ…
死ぬな…
頼む…
「リヴァ…ィ……ありが……」
「まっ…てくれ……おい…」
ルーナの頬を両手で包む。
わずかに隙間のできているその小さな唇に口付けをし、
その愛しい顔を目に焼きつける。
「ルーナ…」
自分でも驚くほど、掠れた小さな声が出た。
「ふ……リヴァイの泣いてるとこ…初めて…見た…」
「・・・」
「夢…叶った……」
その言葉は、
出会ったばかりの頃の記憶を呼び起こさせた。
"お前は俺の泣いてる顔と笑ってる顔、どっちを見てみてぇんだ?"
"え〜それは迷うなぁでも…
リヴァイには悲しんだりしてほしくはないから、普通だったらここで笑顔って答えるんだろうけど、私は異常な女だから、正直言うと、泣いている顔の方が見てみたい...かな。"
"そればっかりは叶わない夢だろうな"
"ふふっ、そうかもね…"