• テキストサイズ

Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第61章 心臓を捧げよ


「……ルーナ、お前…」

「…リヴァ…よかっ、た……」

ルーナはリヴァイの無事を確認すると、心底安堵したような表情に変わった。

自分を庇ってこうなったのだということは分かっていた。
リヴァイは眉間に皺を寄せる。

「…くそ……まだ死ぬな…
耐えろ。叶えてねぇ夢がいっぱいあんだろ」

「……ふ……リヴァイが生きてれば…
それで…いい…から……そんな顔しないで……」


もうずっと覚悟してきたことだ。
いつかこんな日が来ることはわかっていた。

互いのために鼓動している心臓でも、
もう随分昔から、初めから、
これは人類の平和のために捧げた心臓なのだと。


永遠なんてないなんてこともわかっていた。


それでも………


「死ぬな。生き延びろ。」


この言葉を吐いてしまう。




リヴァイがルーナの手を握ると、
彼女はうっすら笑った。




その時・・・



「おーい!おーい!ここだー!!!」


その声の方へと目を向ける。

そしてリヴァイは目を見開いた。


「……馬鹿な…」


ジークが巨人から出てきて手を振っている。

自ら首を差し出しにきた…?


「俺に会いたかっただろリヴァイー!?
俺は会いたくなかったけどなー!!」


「……ジーク…」


「行って…リヴァイ…
やり遂げて…ね…」


ルーナは微笑んで、自らリヴァイの手を離した。
/ 1213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp