Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第61章 心臓を捧げよ
「っ?!フロック!!!!」
ルーナはすぐさま駆け寄り、上半身を抱き起こした。
「…ここまで…追いかけてきたんだね……」
「なぜ……ですか…ルーナさ……」
ルーナは奥歯を噛み締め、ギュッと抱きしめた。
「ごめん…ごめん……ごめん…」
「島の…みんなが…殺される…
俺…たちの…悪魔…それだけ…が……希望…」
ルーナは必死に頷いた。
血まみれの彼はもう息が無くなりそうだ。
彼の耳元で静かに言った。
「ありがとう…今まで本当に、あなたに助けられた。それに、あなたとの時間は楽しかった。もうゆっくり休んでね。あとは私に任せて、フロック。」
フロックが息を飲んだのがわかった。
「フロック、ありがとう…ありがとう…
大好きだった。あなたのことが…」
「ルー…ナさ……」
フロック・フォルスターは息を引き取った。