Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第61章 心臓を捧げよ
そして、翌朝。
飛行艇を前にして、基地で海の向こうをボーッと眺めていたルーナ一派を、コニーとジャンが呼び止めてきた。
「ルーナさん!あと1時間ほどで離陸準備に入ります!」
「…うん。わかった。……じゃあ行こうか」
レオンたちは黙ってルーナの後に続く。
装備の点検を行っている中、皆はやはりリヴァイのことが気になっていた。
それに気がついたリヴァイが、震える手でブレードを持ちながら言った。
「……2本も指がありゃ充分だ。」
ハンジはピークに問いかける。
「君たちもこっちでいいの?地ならしが止まったとして…後のエルディア人の立場を考えたら…」
「悔しいけど…ハンジさん、あなたの言う通り、マガト元帥は私たちに最後の指令を遺したんでしょう。力を合わせて成すべきことを成せと。」
ハンジは唇を噛み締め目を潤ませた。
「…ピーク…っ。ぜひ今度!車力の巨人の背中に乗ってその体温を感じなが」
「嫌ですよ、なんですか急に気持ち悪い」
「相変わらず巨人とは片思いのままだなクソメガネ」
「……すぐに仲良くなるさ。
ねぇリヴァイ、みんな見てるかな?
今の私たちを、死んだ仲間に誇れるかな…」
リヴァイは眉をひそめて俯いた。
「………ヤツみてぇなこと言ってんじゃねぇよ…」
仲間たちは…ずっと我々を見ている…
捧げた心臓がどうなるのか知りたいんだ…
そう言ったあいつみてぇに。
その時、
バンバンバンバン!!!!!
突然銃声が鳴り響き、その主を瞬時にミカサが迎え撃った。