Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第60章 大切なもの
その後、イェレナによって回想されたジャンの親友マルコの死の真相によって、ジャンがライナーを殴りつける騒動が起きた。
「ごめんなさい…!」
ライナーを庇って謝罪したのはガビだった。
「私たちは…パラディ島のあなたたちを皆殺しにすることが…希望でした…
世界から認めてもらい…許してもらうために…
この島が…悪魔が…消えてなくなることを
願い続けてました…そしたら…
お父さんやお母さんが…レベリオのみんなが…消えてなくなることになりました…ごめんなさい…」
ガビとファルコは床にひれ伏し頭を下げた。
「すごく図々しいことはわかってますが…皆さんの助けが必要です…どうか私たちに力をかしてください…!」
「お願いします!地ならしを一緒に止めてください!お願いします!」
それを聞いてからジャンが1人で森の中へと入っていってしまった。
それをルーナが追い、なにやら語りかけているのが遠くで見える。
恐らく慰め、勇気づけているのだろうとハンジは察した。
「あのアッカーマンのガキ共は?…会話にも参加していなかったが。」
マガトの言葉にハンジは視線を移す。
「あぁ。大丈夫…彼らはルーナの命令しか聞かないから…彼女がこちら側にいる限りは彼らも…。」
その彼ら3人の所へ、いつのまにかアルミン、ミカサ、コニーが立っていた。
「リヴァイ兵長の具合は、どう…?」
ミカサの心配そうな問いかけに、ロジーネは答えた。
「かなり酷い状態だけど…ルーナが一生懸命治療しているから、多分回復すると思うよ。どのくらいかかるかはわからないけど…」
「そっか…僕らになにかできることがあれば言ってくれ。」
そう言いながらアルミンは、こんなリヴァイ兵長の姿は初めてだとばかりに顔を強ばらせている。
「お前らは…いつもの如くルーナさんに従ってついて行くんだよな?」
今はこちら側の人間なんだよな?という意味であろうコニーの問いかけに、3人は真剣な目をしてコクリと頷いた。