Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第9章 シガンシナ区墜落■
リヴァイだ!
そう思って窓まで歩いていき、外を覗く。
リヴァイは自分より頭1個分も2個分も背の高い兵士たちに、険しい顔でなにやら文句を言っているようだった。
リヴァイはもうすでに最強という代名詞がついており、調査兵団の兵士たちの中でも群を抜いている力の持ち主だった。
そのため、リヴァイに指導を付けてもらいたいと願い出る兵士も多くなり、彼はいつもめんどくさそうにしていた。
そしてその指導には、女だろうが男だろうが本当に容赦がなかった。
「遅い!ふざけてんのか?!」
「そんな剣の振り方で巨人を削げると思ってんのか!」
「そんなに巨人のエサになりてぇのなら俺は止めん!!」
リヴァイの訓練を終えたあとの兵士たちは皆ボロボロになって帰ってくるのだが、その顔はいつも煌々としていた。
リヴァイのお手本があまりにも華麗で美しいからだろう。
ルーナも彼の立体機動と剣の使いこなしにはいつも見とれてしまっているほどだ。
一瞬、窓を見上げるリヴァイと目が合った。
ルーナは笑顔で手を振る。
リヴァイは照れたように顔を背け立体機動で飛び立って行ってしまった。
ルーナはリヴァイのそんな姿が見れただけで少し元気が出てきた。