Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第59章 完全無欠の一族
しばらくして3人は神妙な面持ちで話し始める。
ライナーやピーク、ガリアードやテオ・マガトなど、マーレ軍が一斉に攻め入ってきたこと。
ファルコ少年がガリアードを食べたこと。
ピクシスたち全員が巨人にされ、それをアルミンやミカサ、ジャン、コニーたちと一緒に討伐したこと。
エレンとジークがついに接触し、あの力を手に入れ地ならしを発動させたこと。
義勇兵や兵団は全てフロックが掌握してしまっていること。
イェレナやオニャンコポンたちは処刑されそうになっているということ。
エレンを賞賛する住民たちで街中お祭り騒ぎになっていること。
「そう…とにかくあなたたちが無事でよかった…頑張ってくれたんだね、ありがとう」
「こんな役立たずな私からも礼を言う。本当にありがとう。さすがはルーナの部下だね。」
ハンジの言葉に3人は口角を上げた。
「部下じゃなくて、息子たちさ。…それに団長、あなたにはこれから活躍してもらわないと。」
「俺らはルーナの命令しか基本聞かないけど、ルーナが団長に従うのなら、俺らも従う。」
「道を知っていることと実際歩むことは違うってバリスが前に言ってたよ。だから今までのことに嘆いたって仕方ない。」
3人に励ますような優しい笑みを贈られ、ハンジは感極まって下唇を噛んだ。
「あぁ。うん…任せてくれ。今後のことはこの14代調査兵団団長のハンジ・ゾエがなんとかしてみせる!」
「でも…本当にいいの、ルーナ?」
訝しげにレオンが言った。
ルーナは眉をひそめてリヴァイの口に薬を流し込みながら頷く。
「私たちを信じて。あなたたちの面倒を最後まで見るのは、私たち親の役目だから。」
3人はルーナとリヴァイ2人を見つめながら目を見開いて言葉を失う。
「とにかく…どんな理由があろうと、世界中を大虐殺するなんてのは間違ってる。これを肯定する理由はどこにもない。」
ハンジの強く言い放った言葉は皆の心の奥に入り込んで行った。